今週は厳しい寒さが続きました。
やっぱり寒さのせいなのか、おじさんはいつもよりも早く目が覚めてしまいます。しかも目覚めがパッチリ。
さて、来週の月曜日に職業訓練校での面接がありますが、前に購入した面接本のうちの一つが「煽り系」ではなく、割と面接について省察しているような本で、読みがいがあります。拾い読みした中でも以下のような記述があります。
「人の一生は面接の連続であるといわれるが、われわれは毎日、面接を通して人間関係を作り、生活を行っている」
「採用面接だけでなく、どんな面接でも、まじめな態度で明るく素直に話し合う、心と心のふれあう場所にしなければならない」
ひねくれもののおじさんだけど、このような考えかたはベースとして大事だと思うし、大いに同意だなぁ。
面接場面では事実を正確に伝えることが大事、として以下の極意?は理由も明確でうなづけます。
①事実と推量は区別する-「・・・らしい」ということは「・・・だ」ではない。
②時のない言葉に注意する-どんな言葉でも、時や時間がない言葉は相手に誤解を与える不正確な地図(場面)となる。
③場所のない言葉に注意-②と同様の理由にて。
④だれ、どれ、なには出来るだけ具体的に-たとえば「日本人は・・・」「アメリカ人は・・」という言葉は極端に単純化した地図を描いている。そのことを話し手も聞き手も注意しなければならない。正確に伝える場合は例えば日本人はどの日本人を指すのか、はっきり指示すること。包括的な言葉は相手を煙に巻き、日本人にも種々いることを忘れさせる。
⑤「私には」「自分には」という言葉を使う習慣をつける。-例えば「好き」「嫌い」の価値付けの問題は、過去の経験、環境、目的にによって似ている人はいても、あくまで個人単位のものであることに注意。
⑥「私の知っている限りでは」をつけるようにする-人間は全て知ることは不可能であることに十分意識すること。
⑦「どの程度」ということにも注意する-例えば「A君の仕事には将来性がない」などという言葉は誤解や曲解を与える。どの程度なのか明らかにしないと全然駄目な印象を与える。尺度の目盛りが必要である。
含蓄が深いなぁと思いました。特に④以下については限定された「面接」場面に限らない社会生活を送る上で重要な観点ではないかと反省しつつ読みました。特にこの7項目はA)人物批評をするとき。B)問題を解決したいとき。に重要という風に書かれていることを鑑みても、意義深く、この7項目は応用範囲の広い考え方だと思います。このような記述のある本であれば、読む価値はありますね。
他にも対面場面の心理的齟齬についても分析されいます。
1)同じ言語でも、使用する人によって異なったものになる-応答した内容が試験官に的確に伝わっているかどうかについて考えて見なければならない。
2)心の枠組みが違うために意味が歪められる-心の枠組みは個人の生活環境や所属集団の感情の影響で作られる。面接場面では年齢差、性差などで心の枠組みが違うことに注意。
3)知らぬ間に自分の感情を他人に反映させる-どのような面接場面でも媒体としての言語以外に感情が持ち込まれる。例えばある質問に対して受験者が「嫌われているのではないか」「不合格ではないか」と感じる。こういう反応はコミュニケーションを受ける受験者に自分の立場を防衛しなければならないような不安感がある場合や、強い願望がある場合に、よく現れやすいものである。
う~んまったくだな。自己分析のおじさんのベースは何年か前に受けたキャリアカウンセリングでの意識された自分の長所・短所に基づくものでおおむね形成されているけど、同時に面接を広い枠組みでとらえること、狭義の面接場面では後者の心理分析のような事柄。とても参考になりました。
あながち面接本も馬鹿になりません。
ちなみに参照は「公務員試験2006年度 面接試験の対策」(実務教育出版)というもの。
年齢的に公務員試験はとっくに受けられないんですけどね(苦笑)。105円では損がない本でした。
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