2010年10月24日日曜日

豊かさの中の格差で苦しむ若者たち


 最新号の「ビッグイシュー・ジャパン」。茂木健一郎氏とビックイシュー販売員&ビッグイシューJAPAN代表の佐野さんの対談記事も興味深く読みましたが、特集の「若者を襲う貧困ー高校中退者の今、未来」は衝撃的でした。

 一応のこと、都会に住んで出不精ですませていれば見ないですむような現実。物に溢れたショッピングモールが乱立してもどこか嘘くささを感じる、といっても感じている程度なら楽な話だと。。。
 本当に、豊かさの影で、親の世代の貧困状況が子どもに豊かさとは真逆の現実を突きつけてきていることに強い衝撃を受けています。
 考えてみれば、当時のぼくの高校中退のあり方なんかは「屁」のようなものだ。
 特に聞き書きルポにある母親がフイリッピン人の高校3年生の男子の話は胸に詰まります。
 生活保護家庭の子女に対する学習援助は先駆的な例として釧路市がありますが、県をあげて全ての中学3年生生活保護世帯の学習支援を埼玉県で行われ始めているそうです。

 パーソナル・サポート・サービス検討委員のひとり、放送大学の宮本みち子さんの定時制高校研究も読ませます。

 都会でビッグイシューを購入できる場に住んでいる人は、ホームレス支援の観点のみならず、雑誌の持つ社会的先見性、生活に根ざした問題の先端の情報提供の観点からもぜひ読んでいただきたいものです。

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