2011年3月8日火曜日

仕事探し再開

 一昨年、自民党政権下で始まった初期の基金訓練を紹介してくれた柔軟な構えの職業訓練相談員の方より連絡を戴いた仕事の紹介状を昨日戴き、3件を今週・来週内に応募書類を送り、面接につながる機会を伺います。
 非正規労働、つまりパートタイマーです。年度変わりの補充要員として、ですね。時給はかなり高い。その分、勤務日が少ない。

 仮に面接にたどりついても来週の月~水に集中していて、しかも専門知識も問われる筈なので、過去とった資格関連の法令も急遽勉強して間に合わせをしなければなりません。

 しかし、恐るべしリーマン以後の世界。昨年、今年の就活戦線は異様ですね。毎年の経済情勢にモロに影響を受ける新卒一括採用は本気で考え直さないといけない時期に来ていると思いますね。

 職業訓練を1月まで受けていた23名のクラス、事務能力の水際立っている人がヨリ厳密に見ても、2人はいましたね。ただ黙って見ていても、4人は十分即戦力でした。中には教える側よりも出来るのではないか?という人も(苦笑)。逆に先生に教えてた、というw。

 こんな能力が高い人が受講しているのか?ということがあるのも基金訓練です。
逆に月曜日にハローワークを観察していると、何人も職業相談から基金訓練のある職業訓練相談に移動している人がいました。
 まさにハローワークは今や訓練相談員が花形、「廃止」された筈のジョブカード花盛り(どうだや?枝野さん?)。そんな感じです。まさに第2のセーフティネット。間欠的に何回も、いわばこの10年以上ハローワークを見てきた(といっても外側からだけど)身としては、「ただ事じゃない」全く新しい風景を見ている気がします。何か、乱暴に云えば、根本的に全体を見直さないといけない局面に来ているような気がしますねぇ。

 求職活動と言うのは実は小さな金が積もってしんどいもんなんですよ。本当に切手代、写真代、履歴書代、それらが応募書類が戻ってくるたんびに新たに購入しないといけないし、その積み重ねは結構な額になる。特に写真代がね。しかも、今じゃ写真もインスタント写真じゃダメ、みたいなね。
 そして履歴書も、多くの求職活動した人が体験していると思うけど、いきなり最初の方で、間違えて畜生~」や、ラスト最後の部分までスムーズにいけてラストギリギリで間違えた。ホワイトが使えないから書きなおし。あの虚脱感。否、虚無感にすら近い。そのまま不貞寝したくなりますよ(苦笑)。

 だから、今の就活生は全く望ましい事態ではないが、ある意味本当に偉い。そのような労苦を重ね、面接で疲労し、何十社とチャレンジして。そりゃ、就活ウツにもなりますわな。普通の人でも。この強迫状況は普通じゃない。

 また、就活煽りのジャーナリストみたいな人がいて、一般論として聞いてもスーパーマンみたいな人物像を語ってる。最後は根性勝負出来る人間みたいなものまで繰り出して(苦笑)。論理的で、コミュニケーション能力にたけて、クレーム処理が出来て、具体的な成功体験を学生時代に経て、そこに至るまでの失敗体験とその克服を語れて、おまけに知力・体力にすぐれて、最後はスタミナ勝負出来るって。そんな学生が日本で何人いるんだ?

 結局、一流企業のエージェント見たいな人物なんだな。あるいは中央官僚の代理人。それがテレビに出てきて一般論みたいなことを語るから社会に誤解が蔓延するんだと思います。一度その種の人物が「ニュースの深層」という番組で司会をしている金さんという人に2度くらいツッコミいれられた末、最後に「そもそも採用人事担当者がそれだけの器量があるんですか?今までのレールで生きてきた人じゃないの?」と聞かれて絶句してましたな。金さんは大学の先生なので、勉学が後方に退いた就活に批判的だったのもあるけど、就活ジャーナリストならば、その種の質問にも隙なく答えられないとね(苦笑)。

 業態研究、自己分析、洗い出し。22歳の青年に与えられた負荷は、僕が育ったバブル時代とは100%違い、シリアスだ。ある種サバイバルのような状況で、そのような人がまた社会に入ったら、物凄い意図せぬ向上主義者になっちゃわないか心配だ。
 あるいは、大学に入るために猛勉強、その後5月病を経てひきこもりと同じ状況で、就職戦線(まさに「戦線」だ)を何とかサバイバルして燃え尽きて、入職した途端にひきこもりにならないか心配だ。(余計なお世話かw)。

 その入職努力は長期の就職訓練を上回る才能(集中力、事務能力、筆力)を意図せず身につけているとさえいえるかと思います。
 だが、それらすべてを俯瞰してみると、受験フィーバー以上に何やら異常な光景にも見えます。

 その風景から私は完全に自由だ、などと偉そうなことはけして言えませんけれども。。。

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